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CASE8:土壌微生物多様性・活性値分析を「生きもの豊かな田んぼのお米」の指標として活用
                       株式会社アレフ ふゆみずたんぼプロジェクト 橋部佳紀氏

 1989年に札幌市にハンバーグレストラン「びっくりドンキー」1号店開店以来、現在300店以上に増やし、「びっくりドンキー」の知名度を急速に高めている株式会社アレフ。
  急成長下でも、「人間も健康に」との理念を掲げ、20年以上も前から北海道で環境に負荷をかけない、環境保全型農業の実験農場を開始しています。最近では、土壌微生物多様性・活性値分析をその進捗度を測る一つの指標として活用、効果を上げています。
  2005年から「ふゆみずたんぼプロジェクト」を主に担当している橋部佳紀氏にその取り組みについてうかがいました。

‐貴社の環境保全型農業への取り組み概要をお聞かせください

 創業者の発案で、20年以上前に、北海道で実験農場を始めたのが最初です。
  また、15年前から使用する農薬を除草剤1回だけに限定した「省農薬米」を進めました。

 2006年から宮城、山形、岩手、秋田県の契約生産者が栽培した省農薬米をびっくりドンキー全店で使っていますが、全店導入まで10年かかりました。牛肉、豚肉は契約栽培で野菜も徐々に米同様の取り組みを進めています。

▼ ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」(盛岡インター店)

 

▼ アレフさんの実験田土壌を分析したプレート。努力の甲斐あって値は1,591,995と高い数値です。



▼  「生きもの豊かな田んぼ」の生産者たち(宮城県)


 

 

‐橋部さんはどのように関わってきたのでしょうか?

熱い志を持つ、橋部佳紀さん
作務衣姿もきまってます!

 私は大学の経済学部卒業で農業の経験はほとんどありませんでしたが、2005年秋から社内プロジェクトのメンバーに指名され、「ふゆみずたんぼ」の実験圃場を任されました。このプロジェクトは、2005年秋にラムサール条約に登録された宮城県蕪(かぶ)栗沼・周辺水田の取り組みを見本にしています。

 

 10aの田んぼで、2005年造成、2006年から収穫しましたが、栽培1年目は試行錯誤の連続で収量は獲れないし、食味も良くありませんでした。3年目に堆肥を多量に投入したこともあり、収量は10aで700kg以上と平均を上回りましたが、食味は今一つでした。しかし、土が以前より出来てきたと実感していました。2011年は収量8俵以上で、イトミミズも増え、食味も良くなりました。

 その後、実験圃場で試験してきたことを広げようと、道内の有機栽培をしている協力農家4名と一緒に、北海道型ふゆみずたんぼの実証を始めました(2011年は6名に拡大)。

 2009年から、農薬をまったく使わない「生きもの豊かな田んぼのお米」の取組を開始しました。生産者が自ら田んぼの生きものを調べたり、ビオトープを作ったりしています。
  こうした「生きもの豊かな田んぼ」は、2011年全国で100haになり、びっくりドンキーで使用しているお米全体の約1割に達しています。

‐土壌微生物多様性・活性値分析はどのように活用されていますか?

 「生きもの豊かな田んぼのお米」の価値を表現する上での指標の一つにしたいと思っています。実は、私たちが始めた実験圃場と協力農家との圃場の活性値を調べたところ、実験圃場が唯一120万を超え、活性値が最も高くなりました。
  協力農家の圃場でも、有機栽培を継続的に行っている田んぼでは、活性値が高く、農薬を使うと明らかに低くなるなど、差が明確に表れ、分かりやすい指標になっています。

-土壌微生物多様性・活性値分析の将来に向けた活用法をお聞かせください
 今後は、田んぼ以外の畑や牧草地でも土壌微生物多様性・活性値分析を活用していきたいと思っています。
  田んぼと同様の傾向が畑作の土壌にも当てはまれば、生産者に対して環境に負荷をかけない農業の目指すべき方向性を訴えることができます。また、びっくりドンキーから出る生ごみを堆肥化することを推進していますので、良い堆肥製造の一つの指標になればと考えています。
 

自社実験圃場では、年間の農作業を地域の人たちや従業員が参加して行い、環境教育、社員教育の役割も果たしています

▼ 田植え体験
▼  稲刈り体験

 

 

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