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CASE5:消費者との信頼関係で進めてきた有機農業を裏付ける、高い活性値

 福井県でも有数の有機農業実践農家中川清さん。水田で有機栽培を約20年続け、タニシやカエルの棲む水田を長年かけて作り上げ、安全安心のお米を消費者に直売してきました。その圃場の土壌の土壌微生物多様性・活性値は、210万を超え、偏差値88.1と驚異の数字を示しました。

  中川さんから、有機農業に対するお考えや土壌微生物多様性・活性値の分析について伺いました。

−土壌微生物多様性・活性値の結果は全国稲作農家のトップ5に入る好結果です。この結果はどのように感じておられますか?

 そんなに高い結果が出るとは思わなかったので、大変驚いています。
 今まで、自分ではそれなりのことをやってきたと自負していますので、人並みの数字は出るとは予想していました。今までやってきたことが数値で実証され、喜んでいます。

▼中川清さんの水稲圃場の土壌微生物多様性・活性値を分析したプレート。2,163,260という非常に高い値です。


▼ 田んぼにタニシが棲息しているのは、「安全安心」の証


▼小学生を対象にした田植え体験風景

 

−具体的にどのようなことをされてきましたか?

中川清さん
優しそうな笑顔が印象的です


 有機JASの認証を受けたのは、2000年ですが、有機農業自体は約20年間やっております。現在、経営全般は後継者に任せ、実際の農作業などは二人で分担しています。

 この20年間、とくに冬季の管理にかなり気を使ってきました。私の圃場は、冬場の用水が不便な平地にあり、規模は2haです。周囲の農家の理解を得て、ここ1〜2年間、冬にも水を供給していただき、冬水田んぼを実践しています。それまでは、冬季に何回か田おこしをして、表層にぼかし肥料をかぶせて、冬越しをしていました。

 ぼかし肥料は、自分で作ってきました。基本的な考え方は、外部から、牛糞などを持ち込むのではなく、自分の圃場から出る副産物を田んぼに返すというものです。もみ殻、わら、米ぬか、さらに大豆粕などをぼかし肥料の原料にしています。

−有機農業を進めてこられた、お考えについてお聞かせください。

 実は、ハウスの土壌は、化学性に問題があることが分かっていたため、昨年から有機物を投入し、土作りに力を注いできました。
 その努力の結果が高い値に繋がったのだと考えています。
 苦労してきたことが数値で評価され、来年の収穫は期待できると思い、喜んでおります。

−土壌微生物多様性・活性値にはどのようなことを期待されますか?

 活性値の分析をしていただいた際、分析していただいたディージーシー総合研究所から、soilマークのシールをいただきましたので、お米にそのシールを貼って、消費者に届けています。消費者のなかには、そのシールに関心を持たれ、質問される方がいます。その際は、ディージーシー総合研究所のホームページをお知らせしています。また、私の圃場の高い活性値を知った消費者からは、私がやってきた有機農業を再評価してくださっています。

  今後は、この分析法が点や線から面に広がって欲しいと思っています。農協のなかには、食味値などにハードルを設定し、それ以上の値が出た生産物を高い価格で買い取ってくれる農協が出てきています。活性値がその指標の一つになって欲しいと期待しています。

 
▼ 研修会で生き物にやさしい田んぼの説明を行っている中川さん
(中央オレンジのシャツ)

▼ 2009年から始めた ふゆみず田んぼ

*震災の影響で全国有機農業者の集いに足を運べませんでしたが、中川さんに弊社のパネル展示などをしていただき大変感謝しております。  記事の掲載が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。

 

 

 

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