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CASE1: 新潟県燕市 大原氏 「活性値100万農家の「慌てず徐々に」の土作り」

新潟県燕市で米、チューリップ、ユリを栽培しておられる大原伊一さん。燕市の市会議員もされています。大原さんの土壌の微生物多様性活性値は、いずれの作物も驚きの100万以上。その秘密に迫りました。

−土壌微生物多様性活性値を調べた最初の印象はいかがでしたか?

なんと日本全国の平均値が600,000程度なのに対して、チューリップハウス1,445,322、ユリハウス1,169,882、100%有機肥料栽培の水田1,093,826、という全ての田畑の土壌で100万越えという素晴らしい値が出てビックリしました。

その上、中央農業総合研究センター生産支援システム研究チーム長の横山和成氏からは、全国でも「上位5%以内に入るような完璧な土作り」とお褒めの言葉などをいただき、私のやってきた土作りは、間違っていなかったとほっとしました。キチッとした土作りが出来て、健康な農作物が作れれば食べる人も健康になれる。こんな先人達の知恵を生かした土作りにこだわって来たことが報われた気分でした。

さらに、微生物豊かな土作りを行っている証としてSoilマークのシールもいただきまして、我が家のお客様の米袋に早速貼らせていただきました。

土壌微生物多様性活性値分析は、全国の農家の皆さんも調べてみる価値は、あると思います。お陰で、我が家の明るい話題になりました。

▼大原さんのチューリップ畑の土壌微生物多様性・活性値を分析したプレート。良い土なのでたくさんのウェルが濃く着色しています。

−チューリップでは大変高い数字ができましたね。何かを特別なことをされていましたか?

実を言うと私は、そんなに大それた数値が出ると思っていなかったのです。「平均より少し良ければ上出来、平均値以下だったらどうしよう・・・」なんて考えておりましたから、本当に驚きました。

チューリップ・ユリなど切り花で、土を壊した人の例を見てきた私にとって、慌てず徐々にの土作りがモットーなんです。60坪のハウスにチューリップ3万球の球根を植え込みますが、土を壊した人は、採花率(出荷率)50%にもなりません。最近我が家は、90%以上をキープしています。

市場では、低価格に拍車が掛かっていますから、採花率(出荷率)は経営の存続を左右します。過去に土作りで博打を打って失敗した人を何人も見ています。決まって球根代金の焦げ付きから、切り花撤退を余儀なくされ、借金だけが残る地獄を外から見てきましたから、自ずと慎重にならざるを得ません。

−水田についてはいかがですか?

水田の方は、「今年より来年はおいしい米を作る」とのお客様と約束を守り、お客様から声援を戴きながら頑張ってきました。当初(昭和62年)は、お客様に「今は、まずい米しか届けられないが、5年後、10年後を信じて、買ってください」なんてお願いをしました。水田も、冒険的なことを控えて着実に土作りしかないと思ってチャレンジしてきました。

それでも最初の2〜3年は、有機物を多く投入しすぎて本当にお客様には、自分でも納得できない味のコシヒカリを届けてしまったと思います。今は、有機栽培で人並み位になれたのではないか、と思っています。毎年自然相手ですから、それでも、反省すべきところは多くあります。

こんなに面白い農業で儲かったら多くの人が我先と農業に参入してくると思うのですが、現実は、そんなに甘くはありません。この結果を糧にさらなる努力を重ね、米の食味と花の日持ちが良くなるように頑張りたいと思っています。

−最後に農業への思いをお聞かせください
 

私は市会議員という、普通の農家とは違う立場から農業を見てみる機会に恵まれ、農業の良さを自分なりに感じています。

農業外の産業は、100円の資本金で100万円の商売をしますが、農業は、100円で20〜30円位の商売なのでしょうか。このような状態でも農業は有史以来途絶えたことの無い産業です。

この基本がコツコツとお客様から信頼を得てこそ成り立つということです。農業は、そのような商売なんです。しかし、現在は、価格が全ての時代を迎え農業は、厳しい現実を目の当たりにしています。このような状況ですが、私は、日本の農業者の誠実さが世界から認められ始めていることに自信を持って農業を続けて行きたいと思っています。

政府には、世界を相手に商売が出来る環境を整えてもらいたいものです。「10a当たり1万5千円も、もらえるようになったのだから良かったでしょう」と言っている若手の議員の発言を聞いてそれが農業をダメにすると言いたいです。日本の農産物の高品質、安全性を前面に打ち出して世界に進出できる環境を作るのが政治のつとめだと思いますし、今後も、そのお手伝いを少しでもしていきたいと考えています。

 

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